プロフィール写真・宣材写真の撮影で失敗しないための準備ガイド
カギを握るのは当日の腕前ではなく事前の準備で、プロフィール写真の仕上がりはそこで大きく決まります。
SNSや名刺に使うプロフィール写真、なんとなく撮ったものを使い続けていませんか。第一印象の多くは、写真から決まるといわれます。実際に会う前に相手が目にするのは、多くの場合、写真だけです。話す前から、なんとなくの印象がすでにできあがっているのです。
この記事では、プロフィール写真・宣材写真を撮る前に準備しておきたいことをまとめました。特別な道具や技術がなくても、事前にちょっとした準備をしておくだけで、仕上がりは大きく変わります。
撮影前日までの準備
撮る前に整理しておきたいのは、SNS用か名刺用かという使う場面です。場面によって、向いている構図や表情は変わります。「こんな雰囲気にしたい」という写真を2〜3枚集めておくと、当日の指示がスムーズになります。
寝不足はむくみや顔色に直結します。撮影前日は、いつもより早めに休むことを意識しましょう。
前日にやることをリストにしておくと、当日になって「あれをやり忘れた」と焦らずに済みます。着ていく服・持っていく小物・充電しておきたい機器など、書き出しておくと安心です。
顔のむくみは、前日の食事にも左右されます。塩分の多い食事や、寝る直前の水分のとりすぎは、翌朝の顔のはれにつながります。撮影前日は控えめにしておくとよいでしょう。反対に、日中はしっかり水分をとっておくと、肌のかさつきを防げます。
大きな肌荒れは、当日にあわてて隠そうとしても、なかなかうまくいきません。撮影の1週間ほど前から、睡眠と食事のリズムを整えておくと、肌の調子を当日までに整えやすくなります。
持っていくと安心なもの
ヘアゴムやくし・汗をおさえる小さいタオル・メイク直し用の道具は、忘れずにかばんに入れておきましょう。服にしわがつきやすい人は、現地で羽織れる上着を1枚持っておくと、移動中の着崩れが気にならなくなります。
服装とヘアメイク
柄物より無地のほうが、写真では顔に視線が集まりやすくなります。肌の色に合う色を、1〜2着用意しておくと安心です。背景と服の色が近すぎると、輪郭がぼやけて見えてしまうので、あらかじめ背景の色みを確認しておきましょう。
アクセサリーは、光を反射して目立ちすぎることがあります。指輪や大きめのネックレスは外すか、控えめなものに替えておくと、顔の印象が引き立ちます。
白いトップスは、顔に光を跳ね返して明るく見せる効果があります。反対に、暗い色の服は顔を引き締めて見せてくれるので、どんな印象にしたいかで選ぶ色を変えるとよいでしょう。
普段より、少し濃いめのメイクが写真映えします。カメラのライトは、顔の陰影を強く見せる傾向があるためです。
写真の中の自分は、鏡の中の自分より、いつも少しだけ違って見える。
撮影中に何度も触れる髪型は、崩れやすくなります。ある程度キープできるセットにしておくと安心です。男性は髭の剃り残しや眉の手入れも意外と写真に写るので、細部までチェックしておきましょう。
当日の肌の調子を整えるには
寝不足や乾燥は、メイクのノリにも影響します。撮影の日の朝は、いつもより丁寧に保湿をしておくと、写真の映りが変わってきます。時間に余裕があれば、蒸しタオルで顔を軽く温めてから支度を始めると、血色がよく見えやすくなります。
男性の場合、日焼け後すぐの撮影は肌の赤みが目立ちやすいので、できれば数日前までに済ませておくと安心です。眉やひげの手入れは、写真だとはっきり分かります。鏡だけでなく、できれば人に見てもらってチェックしておきましょう。
ポーズと表情のコツ
緊張すると、肩に力が入りがちです。撮影の直前に、一度大きく伸びをしておくとほぐれます。
正面を見つめすぎると、硬い表情になりがちです。レンズの少し上を見ると、自然な表情になりやすいでしょう。口先だけの笑顔は不自然に見えることがあるので、目元をやわらげることを意識してみてください。
ぎりぎりまで寄った構図より、少し余白のある構図のほうが、あとで用途に合わせて切り取りやすくなります。背景はシンプルなものを選びましょう。ごちゃついていると、被写体の印象を弱めてしまいます。
手の置き方に迷ったら、体の横に自然に添えるか、軽く物を持つのがおすすめです。体の正面で手を組むと、緊張して見えることがあるので気をつけましょう。
体をまっすぐカメラに向けると、実際より幅が広く写ってしまうことがあります。少し斜めに構えて顔だけカメラへ向けると、自然ですっきりした印象になります。
笑顔がうまく作れないときは
無理に口角を上げようとすると、こわばった表情になりがちです。カメラマンと雑談する・好きな音楽を聴くなど、表情がゆるむきっかけを直前に用意しておくと、自然な笑顔が出やすくなります。
何度か撮って見返しながら、自分がどんな表情のときに一番自然に見えるかを確認するのもおすすめです。1枚目からうまくいくとは限らないので、撮り直すつもりで臨むと、気持ちにも余裕が生まれます。
用途別の撮り方
SNS・マッチングアプリ用
自然光を活かした、明るくやわらかい雰囲気が好まれます。屋外や窓際など、光が入る場所で撮ると、肌の色がやわらかく写ります。カメラを目線より少し高い位置に構えると、顔がすっきりして見えやすくなります。
名刺・会社紹介用
背景をシンプルにし、誠実さが伝わる表情を意識しましょう。士業やコンサルタントなど、信じてもらうことが大切な仕事は、落ち着いた表情と服装を意識すると安心です。無地の壁や、観葉植物程度のシンプルな背景がおすすめです。柄が目立つと、名刺を見る相手の意識が写真からそれてしまいます。
登壇・メディア用
やや強めの照明で、輪郭をはっきり見せる撮り方が向いています。仕事道具をさりげなく持つと、職業がひと目で伝わりやすくなります。
会場や記事で使われることを考えて、縦向きと横向きの両方を撮っておくと、あとで使う場面に合わせて選べます。笑顔だけでなく、真剣な表情も1枚用意しておくと、記事の雰囲気に合わせやすくなります。
オンライン会議用アイコン
画面上では小さく表示されるので、顔の位置を大きめに、はっきりと写しておくのがポイントです。背景がごちゃついていると、より気になりやすいので、シンプルな背景を選びましょう。
撮影後の選び方・使い分け
自分だけで選ぶと、好みが偏りがちです。信頼できる人に何枚か見てもらい、率直な意見をもらいましょう。正方形のSNSアイコン用・縦長の名刺用など、用途に合わせて切り出す形を変えると、それぞれの見え方が最適になります。
用途ごとにフォルダを分けておくと、必要なときにすぐ取り出せます。半年に一度など、写真が今の自分に合っているか見直す機会をつくっておくと、印象の古さに気づきやすくなります。
選ぶときは、パッと見の印象を大事にしましょう。じっくり見比べすぎると、細かい部分が気になって決められなくなることがあります。まず直感で3〜5枚に絞り、そこから改めて比べるとよいでしょう。
できれば、普段の自分をよく知っている人に選んでもらうと安心です。自分では気づきにくい、いつもの表情に近いかどうかを教えてもらえます。
加工や補正の目安
明るさや色みを軽く整える程度であれば、印象を大きく変えずに写真をきれいに見せられます。肌をなめらかにしすぎたり、輪郭を大きく変えたりすると、実際に会ったときに「写真と違う」と思われてしまうことがあります。補正は控えめにしておくのが安心です。
保存するときは、ファイル名に撮影した年月と用途をいれておくと、あとで探しやすくなります。クラウドとパソコンなど、2か所以上に保存しておくと、万が一データが消えてしまったときにも備えられます。
よくある質問
自撮りとプロに頼むのでは、何が違う?
光の当て方と角度の作り方は、慣れが必要な技術です。ここぞという場面では、プロに頼むのもひとつの選択肢です。
何パターンくらい撮っておくべき?
用途が複数あるなら、背景や表情を変えて10パターン以上撮っておくと後で役立ちます。
自然光と照明、どちらがいい?
やわらかい印象なら自然光、はっきりした印象なら照明が向いています。両方試して選ぶのが理想です。
加工はどこまでしてもいい?
実物とかけ離れすぎると、対面時の印象とのギャップが生まれてしまいます。自然な範囲での補正にとどめましょう。
撮影にはどれくらい時間がかかる?
着替えやヘアメイクを含めると、1〜2時間ほど見ておくと余裕を持って進められます。
表情がうまく作れず、いつも同じ写真になってしまいます
毎回同じ角度・同じ表情になってしまう人は、撮影中に目線の高さや体の向きを意識して変えてみましょう。少し見上げる、少し見下ろすなど、角度を変えるだけでも印象が変わります。
スマートフォンでもきれいに撮れる?
近年のスマートフォンのカメラは性能が高く、明るい場所であれば十分きれいに撮れます。ただし、レンズに指紋や汚れがついていると仕上がりがぼやけるので、撮影前に拭いておきましょう。手ぶれが気になる場合は、両手でしっかり構えるか、壁や机に肘をつけて固定しましょう。はっきりした写真が撮りやすくなります。
まとめ
プロフィール写真のできばえは、当日の腕前より、事前の準備で大きく決まります。
準備といっても、特別なことをする必要はありません。服を選ぶ、少し早く寝る、参考になる写真を集めておく。それだけでも、当日の写真の仕上がりは大きく変わります。用途に合わせて服装や表情を選ぶ視点を持つだけで、仕上がりの満足度はぐっと上がります。
服装と参考写真を整えて、次の撮影に臨んでみてください。